競馬予想の最後の決め手!馬場状態の5つのポイントを徹底解説

ファクター

競馬予想は馬場状態が最後の決め手になる!と言っても過言ではありません。

競馬予想には様々なファクターが存在していますが、馬場状態を確認することもとても重要なポイントになります。その日の天候によっても変化しますし、レースが開催される時期によっても馬場状態は異なってきます。

競走馬によっては、得意な馬場と不得意な馬場があるので予想をする時には欠かすことが出来ません。上位人気馬の敗走を見抜けることもありますし、逆に下位人気馬の好走を見破ることが出来るので、的中率や回収率に大きな影響を与えると思います。

そこで、この記事では競馬予想を行う時に馬場状態がどのような影響を与えるのか、詳しく解説していきたいと思います。

馬場状態について

基本的に日本競馬における天候による馬場状態は「良」「稍重」「重」「不良」の4種類に分けられています。これらは、競馬主催者が実際にレースを歩いてみて、コースの含水量を計測しています。

その為、雨が降っていても稍重の場合もあれば、レース中は雨が降っていないとも不良と判断されることがあります。見た目では分からないですが、競馬サイト等でレースの情報を掲載している時には必ず馬場状態が表示されていますし、テレビでも確実に告知しているのでしっかりとチェックしましょう。

リアルタイムで変動する

天候による馬場状態は、レースが開催される前に必ず確認が行われているので、リアルタイムで変動していきます。朝の時点で不良馬場だったのに、終盤のレースでは稍重になっていることもあり、小まめにチェックする必要があります。レースの予想を行っている時にも変化する可能性があるので、見落としてしまいがちです。

芝とダートの違い

芝のレースでは、馬場状態が荒れていて含水量が多くなると、地面が柔らかくなる為、競走馬はとてもパワーが必要な状態になります。しっかりと脚で地面を蹴らないといけないので、いつも以上にスタミナを消費することになり、レースタイムも良に比べると遅くなる傾向があります。

予想を行う際には、過去の成績を参考にする方も多いと思いますが、タイムが遅いからと言ってそれだけで軽視するのは危険ですね。馬場状態も一緒に確認することが必要になると思います。

ダートの場合では、実はある程度含水量が多い方がスピードが出やすいと言われています。砂の場合だと、カラカラの状態よりも少し湿っているくらいの方が地面が固くなるので、いつも以上にスピードが要求されるようになります。

しかし、不良馬場になってくると、泥が足に絡んで思うようにスピードが出なくなってしまい、芝と同じようにパワーが必要になってきます。ダートの場合では、どれくらい荒れた状態なのかを確認することはとても重要になると思います。

4種類の馬場の特徴

日本競馬における天候による馬場状態は4種類ありそれぞれ特徴があるので解説していきたいと思います。予想に大きく影響を与えるのでしっかりと確認するようにしましょう!

良馬場

馬場状態の中で最も含水量が少ない馬場状態になります。1番スピードが出やすく、競走馬が実力を発揮しやすい状態とも言えますね。しかし、スピードが出る分、脚への負担は大きくなる為、故障しやすい傾向にあります。

稍重馬場

馬場状態の中では2番目に含水量が多い馬場になります。重馬場よりも少し乾いていて、良馬場よりも湿っているという中途半端な状態になる為、滑りやすいという特徴があります。競走馬によっては重馬場よりも苦手としている時があります。

しかし、上記でも紹介したようにダートの時には、最もスピードが出やすい状態で、良馬場よりも走りやすい傾向にあります。

重馬場

馬場状態の中では3番目に含水量が多い馬場になります。重馬場から荒れた馬場と言われており、スピードが一気に出にくくなったり、苦手とする競走馬も増えて来ますね。重馬場になったら、予想の仕方を変える一つの基準になると思います。

不良馬場

馬場状態の中でも最も含水量が多い馬場になります。芝はかなり柔らかくなり、脚をかなり捕られてしまうので、パワーとスタミナが必要な状態となっています。

競馬予想をする際に馬場状態が与える影響を5つのポイントで解説!

それでは、ここからは馬場状態が競馬予想にどのような影響を与えるのか、ポイントをご紹介していきたいと思います。良のレースと不良のレースでは、結果は大きく変わってくると思うので、その時に合わせた予想が必要になってくると思います。

荒れた馬場には得意不得意がある

競走馬によって、荒れた馬場が得意な競走馬と苦手な競走馬が存在しています。パワーやスタミナ、スピードなど競走馬の能力の特徴もそうですが、爪の形などでも変わってきます。

血統でも、不良馬場を得意とする血統も存在しており、どれだけ良馬場で活躍していても不良馬場になった途端に結果を出せないことも珍しいことではありません。特にワークフォース産駒、スペシャルウィーク産駒、アドマイヤムーン産駒は重馬場を得意としているので、もしこれらの産駒が出走している時には軽視できませんね。

逆に、キングヘイロー産駒、グラスワンダー産駒、キンシャサノキセキ産駒は重馬場を不得意としている為、人気が高かったとしても信頼のしすぎはかなり危険となります。

もし予想をするレースが荒れた馬場状態の時には、過去のレースで不良馬場でも好走している競走馬がいた時には注目するべきだと思います。

普段スピードを売りにしているような競走馬は、荒れた馬場では実力が発揮できない可能性もあるので、人気に惑わされずにしっかりと見極めることが必要になってくるでしょう。

馬場が荒れればレース結果も荒れやすくなる

馬場状態が荒れれば荒れるほど、レースの結果も荒れやすくなる傾向があります。もちろん、絶対ではないですが、過去のレースを見ても荒れた馬場のレースは高いオッズになっていることが多いのです。

的中させることが出来れば、大きな払い戻しに期待することは出来ますが、その分予想は難しくなると思います。上位人気馬でも大敗する可能性もありますし、下位人気でも不良馬場が得意な競走馬なら好走する可能性はあるので、しっかりと過去の成績を確認するようにしましょう。

通常の予想ではなく、荒れた馬場ということを認識して予想をすることで、的中に近づくことが出来るはずです。いつも以上に馬場状態のファクターに重きを置いて予想をしてみてください!

逃げ・先行が有利になる

荒れた馬場状態では、追い込み・差しの脚質の競走馬は能力を発揮しづらい状態になっている為、先行・逃げが有利と言われています。

スピードが出にくいので、直線勝負をしようとしても届かずに終わるケースが多く、前残りで決着することは非常に多くなります。いつもは差しの競走馬が、馬場状態を見ていつもよりも前につけることもあるのです。

最近の競馬では、先行・逃げが有利な馬場と言われていますが、さらに有利になるので、下位人気馬の差し・追い込みは割引が必要になると思います。予想をする時には先行・逃げの競走馬に注目するようにしましょう。

開催時期によっても馬場状態は変わる

馬場状態は天候以外にも変化していきます。それはレースの開催時期です。日本競馬ではレースを開催する度に芝が荒れていくので、レースを開催する競馬場をローテーションさせています。例えば3月4月は阪神競馬場で開催して、5月6月は小倉競馬場で開催してというように上手く変えながらレースを行っています。

しかし、ローテーションをさせていても、開催初期と後半では芝の状態が異なります。開催初期の頃は芝が良い状態なのでスピードが出やすく、いわゆる「高速馬場」と呼ばれる状態になっており、前残りになりやすい傾向にあります。

逆に、開催後半になり芝がボロボロになっていき、特に内側の芝が悪くなるので、外から上がってきた差し馬などが勝つことが多くなっていきます。

天候による馬場状態を確認することも重要ですが、開催時期による芝の状態を確認をすることもとても大きなポイントになっていきます。

レースの距離も重要になる

上記で先行・逃げが有利になってくるとご紹介しましたが、レースの距離によっては逆に好走できなくなることがあります。

短い距離のレースでは、求められることがスタミナではなくスピードになる為、ジョッキーの判断で先行・逃げにする傾向があり、結果的にハイペースになりやすくなっています。

軽く調べるだけでも、重馬場は先行有利!と記載しているサイトは多いですが、それはジョッキーも当たり前のように知っている情報となる為、先頭争いはいつも以上に激しくなってしまい、しっかりと道中で脚を貯めることが出来た競走馬が、あっさりと後方から刺してしまうこともあるのです。

長い距離だと、道中でスタミナを大きく消費してしまい、後方が伸びにくいので、馬場状態と一緒にレースの距離も予想に反映させるようにしましょう。

まとめ

今回の記事では競馬予想をする時の馬場状態のポイントについてご紹介させていただきましたが、参考になりましたでしょうか?

競走馬の能力やパドック、調教なども重要なファクターとなりますが、馬場状態もレースの結果に大きな影響を与えるので、正しい知識で馬券に反映させて欲しいと思います。

競走馬の過去のレース結果やタイムなどを参考にすると、さらに精度が高い予想を展開できるはずです。

特に、天候による馬場状態も重要ですが、開催時期で芝の状態を確認することも重要になります。内枠を走っていれば体力を温存出来るイメージが強いですが、多くの競走馬がそのルートを走るので、開催後半になると芝がボロボロになっていることも多くあります。

外枠の方がスタミナを温存出来ますし、スピードが出やすい状態にもなるので是非注目して欲しいポイントになります。道中は内枠に居たのに、直線では走りやすい外枠を選択する騎手もおり、騎手の実力も試される馬場となっているのではないでしょうか。