競馬の予想と言っても参考にするファクターや、購入する馬券によってそれぞれ異なりますが、予想するレースによっても考え方は変わってきます。
競馬にはJRAが運営する中央競馬と、地方競馬の2種類があり、この2つだけでも考え方は若干異なります。
また、レースの大きさによっても予想を変えるべきだと言われており、予想するレースによって考え方を変えていくことで的中率をアップさせることが出来るのだと思います。
そこで、このカテゴリーでは、競馬で実際に予想する時のコツをレースの種類や、会場ごとに解説していきたいと思います。
予想する上で必要になる要素やポイントについて紹介しているので、是非参考にしてみてください。
初心者が予想する時のコツ
実際に、競馬での予想のコツを考えると、ファクターの選び方や馬券の選び方などがあり、そこから先は多くの経験を積み、失敗と成功を積み重ねていくことで、馬を見る目を養うことができ、的中率や回収率がアップしていくのだと思います。
最初はお金を賭けずに経験だけを積む
競馬本などでは、馬券術やパドックの見方、実際にレースが行われる競馬場の癖など、知識を深めることはもちろん予想の役に立つと思います。
しかし、最終的に買い目を決めるのは自分自身です。競馬予想サイトを参考にしたり、YouTuberの動画を参考にしたり、予想家の意見を参考にすることも重要ですが、それらを考慮して自分で予想をしますよね?
始めのうちはなかなか的中することが出来ずに、ただただ投資だけが増えていってしまいますが、それでは競馬を楽しむことは出来ないと思います。「なんだよ…お金だけ減って全然当たらないじゃん」とすぐに辞めてしまう人も少なくありません。
しかし、お金を賭けなくても予想をすることは出来ます。まずは、本気で予想をして、そのまま馬券を買わずに結果を見るという方法を取ることで、リスクを背負わずに経験だけを積むことが出来るのです。
予想する時は本気でやる
お金を賭けずに予想する時に注意したいのが”本気”で予想をすることです。「ギャンブルはお金がかかっているから本気になる」という意見も多く、ただ予想をするだけではやる気が起きないという人も少なくありません。
しかし、これでは経験を積んだということにはならないのです。本当にお金がかかっていると思って予想をすることが必要になると思います。
地方競馬を予想する時のコツ
次に紹介するのが地方競馬を予想する時のコツです。中央競馬だろうと、地方競馬だろうとルールは同じですし競馬は競馬です。
しかし、異なる点がいくつかあるので基本的なことを紹介します。
- ローテーションの間隔が違う
- 地方はダートのレースしかない
- クラス分けが違う
- 地方にはばんえい競馬がある
- 地方にはナイトレースがある
- 地方の方が出走頭数が少ない
- 地方は毎日レースが開催されている
ざっと挙げただけでも以上のような違いがあります。
レース間隔が短い
まずはレース間隔の違いですが、中央競馬の方が賞金も高く、1つのレースに対する重みが異なります。地方では毎日どこかの会場でレースが開催されている関係もあり、競走馬は毎週の様に出走することも珍しくありません。
その為、競走馬の疲労具合にも影響があり、予想する時のポイントにもなります。続けてレースに出続けている競走馬もいますが、余りにも酷使されている時には軸から外すことも必要になるかもしれませんね。
クラス分けが異なる
中央競馬では新馬・未勝利戦を勝つと、例外を除き次は1勝クラスに上がります。その次は2勝クラス、次は3勝クラスと順々にクラスが変わっていきますが、中央競馬では獲得した賞金の額によってクラスが決められています。
その為、長く現役を続けて1着は少ないものの、2着や3着で賞金を稼いだ競走馬と、圧倒的な実力で少ないレースながらも賞金を稼いだ競走馬が一緒に走ることもあるのです。
この影響で力の差が大きく離れていることもあり、1番人気の競争場のオッズが1.1倍になることも珍しくはありません。
地方レースは出走頭数が少ない
また、地方競馬では出走する競走馬が少ないという特徴もあります。その影響でオッズは低くなる傾向にあり、三連単を購入する時も少ない点数で当てることが求められます。
もちろん荒れるレースも数多くありますが、1,2,3番人気で決着することも少なくないため、トリガミにならないように、少数点に厚く賭ける場面が中央競馬に比べて多くなると思います。
ばんえい競馬と障害レースを予想する時のコツ
競馬には通常とは異なる「ばんえい競馬」と「障害レース」の2種類のレースがあります。ばんえい競馬は地方競馬で障害レースは中央競馬で開催されています。
ばんえい競馬の予想のコツ
まずは、ばんえい競馬についてですが、ばんえい競馬は世界の中で唯一日本の帯広競馬場だけで開催されているレースで、通常のサラブレッドの約2倍の体重がある「ばん馬」という馬が、重量物を積載した鉄製のそりを曳きながら直線200mを進むレースになります。
重量物の重さは460kg~1000kgとなっており、走るというよりはどうにか進むという方がしっくりきます。200mと短いですが、条件によっては4分を超える時もあります。
通常のレースとは大きく異なる為、予想の方法も全く違います。まず、ばんえい競馬では騎手の実力が通常の競馬以上に顕著に差が出ると思います。競走馬だけではなく騎手にも注目して予想をしましょう。
さらに、ばんえい競馬では、クラスや年齢が上がるにつれて重量物の重さも増えていきます。軽い重量の時にスピードで勝っていた馬が、クラスが上がることでパワーとスタミナに勝る馬に大敗するということもある為、重量が上がった時には過度な期待は禁物です。
障害レースの予想のコツ
次は障害レースについてです。最近では中央競馬にも挑戦したオジュウチョウサンの影響もあり、認知度も上がったのではないでしょうか?人間で言えばハードルに似ており、目の前に広がる障害をジャンプで超えながらレースします。
障害物は会場ごとに異なり、競走馬によって得意不得意があります。
- 生垣障害:土台とその上部の生垣で形成されている
- 竹柵障害:土台とその上部のブラシ状の竹柵で構成されている
- 水濠障害:生垣とその後方の水濠で形成されている
- グリーンウォール:竹柵とほぼ同じだが、よりかけわきにくくなっている
- バンケット:飛越して障害の上部に乗り、そのあと少し走って飛び降りる
- 坂路:高低差が3から4mにもなる急な坂
以上の障害があります。生垣障害で好走した競走馬が、竹柵障害で好走するとは限らない為、どれだけその会場で経験を積んでいるかが大きな鍵になると思います。
また、位置取りもかなり重要になる為、騎手の経験も着順に大きな影響を与えます。血統や距離適性も大きな予想のダクターになるため、確認は必須と言えるでしょう。
展開を考えながら予想する時のコツ
次は展開を考えながら予想する時のコツについてです。展開次第では有力馬が馬券外になることもあり、逆にレースに上手く乗れた競走馬は下位人気でも好走することもあるので、予想する時には重要な要素になります。
逃げ馬と差し馬の割合を見る
レースの展開やペースは出走する競走馬の脚質によって変動します。例えば逃げ馬が多くいた場合は、必然的に前に行こうとする競走馬が多くなる為、ペースが速くなる傾向にあります。あまりにも差が付き過ぎると直線で届かない可能性もある為、差し馬もなるべく前に行こうとします。
しかし、ペースが速くなると前の行った競走馬が余計にスタミナを消費していることも多く、道中でしっかりと体力を温存していた差し馬が捲りやすく有効と言われています。
逆に、スローペースになった時には、前方の競走馬のスタミナも残っていることが多く、直線勝負になった時に逃げ馬がそのままゴールするということが多くなります。
このようにレースの展開を考え、出走する競走馬の脚質を把握することで、予想に大きな影響を与えます。予想するレースはハイペースになるのかスローペースになるのかをしっかりと把握し、予想に生かしましょう。
会場によって展開が異なる
競馬はどの会場でレースが開催されるのかを確認することも必要になります。例えば、東京競馬場の特徴は長い直線にあると思います。直線が長いということは、後方に待機していた差し馬などが活躍する傾向にあったりします。
しかし、後方待機を目論む騎手が増える為、スローペースになり、逃げ馬があっさり勝つこともあり、しっかりと展開を読むことも必要になります。
また、距離によっても展開は変わってきます。直線に坂が来るような場合では、最後のスタミナも要求されるため、スピードだけでは勝てないこともあります。
平場のレースを予想する時のコツ
平場のレースとは、重賞などのメインレースではなく、未勝利戦や1勝クラスなどのレースの事を指します。大きなレースとは予想の方法や考え方が変わってきます。
競走馬の実力差が大きくなることがある
重賞のようなメインレースでは、実力差はもちろんあるものの、実績を残して来た競走馬だけが出走している為、そこまで大きな差は生まれません。
しかし、1勝クラスなどでは、デビューが遅れて未勝利戦が初レースになったものの、圧倒的な実力で勝ち上がって来た馬と、未勝利戦に何度も出走し、やっと1勝を挙げた馬が同時に走ることがあります。
そんな時には、オッズの差もはっきりと出るので、予想は意外と簡単になるかもしれません。軸にする馬とばっさり切る馬を分けやすいのです。その分、三連単でも低いオッズになる可能性もあるので、少数点での購入が求められます。
荒れるレースが多い
上記の例の様に実力差がはっきりしているレースもありますが、ダントツの馬が不在になることも多いのが平場レースの特徴です。特に若い競走馬は、短い期間で成長する為、予想外の決着になることも珍しくありません。
データでも平場のレースの方が払戻金が高くなると出ており、ある程度荒れることを想定して予想することで、的中率や回収率を上げることが出来ると思います。
まとめ
レース毎に異なる予想のコツについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?様々な状況に対応できるように、予想の引き出しを多くすることが的中率アップにつながると思います。他の記事でもさらに詳しく解説しているので、合わせて呼んでいただければ幸いです。