１着と２着の馬の着順を当てる事で配当を得る事が出来る馬単。実は売上が少なく、人気がない券種であるという事はあまり知られていません。
なぜ売上が低いのか…その理由は馬単での勝ち方のコツを皆が知っていないからではないでしょうか。馬単の使い方のコツをしっかりと抑えていれば、この場面では馬単が有効的であるという使い分けをしっかりと行う事が出来ます。
この記事では馬単で勝つ為のコツを紹介していきます。今まではあまり使った事がないという方も、馬単で勝つ為のコツをマスターして使ってみましょう！
馬単とは
馬単とは１着と２着の馬を着順通りに当てるというもの。３連単よりも１着と２着の馬を当てるだけなので簡単で、馬連よりも当てるのが難しいのでオッズが高い券種になります。
馬単と良く比較される馬連との違いについて、まずはここから解説していきたいと思います。馬単と馬連はどう違う？どっちが良い？と悩んでいる方は必ずチェックしておきましょうね。
馬連との比較
馬単と馬連をどっちにするか悩んでしまうという方は少なくないでしょう。どちらも１着と２着の馬を当てるというのは一緒ですから、考え方の思考はほとんど同じ。違うのは買い方だけです。
馬単は１着と２着の馬を着順通りに当てなければなりません。馬連は１着と２着を当てていれば着順は不問です。
馬単と馬連の違いを数値で見てみましょう！
- 当たる確率⇒馬単は0.42％で馬連は0.83％
- 平均配当額⇒馬単は11584円で馬連は5918円
- 平均オッズ⇒馬単は70倍から130倍で馬連は30倍から80倍
１着２着を着順通りに当てなければならない馬単の方が、当たる確率は低く配当金額は高くなっていくのは当然です。もちろん的中した時のオッズも馬単の方が高いです。
３連単よりは配当やオッズは低いものの、３連複よりも着順によっては配当が高くなる事もあります。荒れたレースの馬単を的中する事が出来れば大きな配当を得るチャンスがあるという事を考えると、馬単は非常に夢のある馬券であると言えるでしょう。
売上が少ない券種
売上という観点から見ると、馬単は非常に人気のない券種であるという事が分かります。最も人気がある３連単の売上と比較すると、大体１／５という結果になっています。
最も売れている馬券は３連単で全体の３１％。次に人気なのが３連複で２０％。３連馬券で全体の５０％を占めているという結果になっています。確かにこれらの馬券は夢がある券種なので、競馬の魅力である一撃で大きな収益を得たいという考えと一致しているのが良い点ですよね。
次に売上があるのは馬連で１４％。複勝、ワイドと続いて馬単です。売上は全体の６％程度となっていますので、最も売れている３連単と比較するとかなり差がついているのが分かりますよね。
ＪＲＡ事業報告書による売上分布を見てみると…
- ２００３年⇒２４％
- ２００９年⇒１０％
- ２０１８年⇒６％
馬単が初めて券種として登場した時は、物珍しさもあったのでしょうが高い売上を誇っていましたが、最近では３連複や３連単が主流となっていますので、馬単は売上が非常に悪くなっています。
最大の理由は『当てるのが難しい割に配当が低い』という事が考えられます。１着と２着を的中させるのは難しく、そこまで難しい予想をするのであれば３連単の方が配当を考えると良いとなります。
当てやすさを追求するのであれば馬連の方が１着と２着どちらでも順不同なので当てやすいしいいですよね。配当、当てやすさ、どっちつかずなのが馬単という印象で、これが影響して売上低下を招いてしまっているんですね。
馬単を効率よく当てるコツを紹介
ここからは馬単を当てる為のコツについて紹介していきたいと思います。人気のない券種ではありますが、３連単よりも当てやすく、更に高い配当を見込めるという事で、馬単が好きだという方も数多くいるというのが実情です。
初心者にもおすすめの券種なので、馬単で当てるコツを知り、効率的に回収率を上げていきましょう！
軸を決めて流す
最初にオススメしたい方法は軸となる馬を決めて流すという方法で馬単を購入するというものです。軸を決めるというのは馬券を購入する上では基本となる買い方です。軸を決める事で馬券の買い目点数を極限まで絞ることができ、決めた軸馬が買った時に的中しやすくなります。
デメリットは軸馬がこなかった時に全ての馬券が的中しないという点でしょうか。決めた軸馬を１着に固定して、２着で流していくというのが一般的な馬単の購入方法なので、軸にした馬に絶対的な自信がある場合にはオススメの購入方法ですが、軸馬に自信がない場合はあまり良い方法であるとは言えません。
- 圧倒的な１番人気で強い馬がいるレース
- ずっと追いかけている強い馬がいるレース
- １着になる自身がある馬が絶好調なレース
以上のような条件が揃っている時に軸を決めて馬単を購入するのが最も良いかと思います。軸を決める事で買い目点数を絞ることが出来るという点も嬉しい所ですよね。
軸馬を決められない場合は避けるのがベスト
馬単で継続的に高い回収率を維持する為の秘策としては、軸となる馬を決めきれないレースは避けるというのが良いでしょう。頭一つ抜けている馬が１頭でもいる場合、その馬を１着固定にして２着を探す事になりますので、的中率はかなり上昇していきます。
しかし、この１着に固定できる馬を見つける事ができなかった場合、馬単の的中率はかなり下がります。１着固定に出来る馬を見つける事が出来るかどうかが馬単を的中させることが出来るかどうかの大きな分岐点であると言っても過言ではありません。
つまり、軸馬を決める事が出来なければそのレース自体を購入しないという方法を取るのがベストな選択です。ボックス買いという方法で軸馬を決めきることが出来なくても馬単を購入する事は可能ではありますが、それだと買い目点数がかなり制限されてしまいます。
それを考えるとやはりベストは軸馬を決められないレースは避ける方が良いでしょう。
１番人気を２着固定で買う
馬券師の多くは３連単を好みます。的中率よりも回収率を重視しますので、一撃の配当が大きい３連単の方が、的中率は低くても実質回収率は上がっていくという考えです。
馬券師として生きている人の中で馬単を好んでいる人は多くいますが、その中でも興味深い買い方だなと思ったのが『１番人気を２着固定で購入する』というもの。１番人気以外の馬で１着になりそうな馬を選んでいくという方法で、多くの利益を上げています。
普通は１着にくる馬から予想をしていくのが一般的で、上で紹介している軸固定流し馬券も１着を固定して２着を流すというものですが、これは全くそういったものとは異なります。１着を複数馬を指定した状態で、２着を１番人気で固定するのです。
かなり難しい理論で、固まるまでは多くの失敗を繰り返す必要があるとの事ですが、はまれば大きな馬券になる特徴があります。１番人気の馬を２着固定にする理由としては、１番人気の馬券に絡む確率を考えての事です。興味がある方は試してみましょう。
断然人気馬を負かす馬がいるレースを狙う
圧倒的１番人気の馬が勝っても馬単は全くおいしくありません。３連単であればそれでも大きな配当になるケースが多いですが、馬単は１着と２着を当てればいいという性質上、１着の馬が断然１番人気だと全く配当がつかないんですね。
という訳で、狙うは断然人気馬が出走するレースで、その馬を負かす可能性を秘めている馬を見極めるという事です。馬単が好きな人はこういったレースを見極める力が強く、また、強い馬を負かす可能性がある馬をチョイスするのが上手な人は、馬単でも大きな利益を上げる事が出来ています。
圧倒的１番人気の馬が普通に勝ちそうなレースはあえて避け、勝つ可能性を秘めている馬にかけてみるというのが馬単の醍醐味。荒れたレースの３連単は当てる事がかなり難しいですが、荒れたレースの馬単は割りと当てる事が出来ます。
穴馬を狙う
上記でも説明した通り、馬単は基本的には１番人気馬を１着固定にする事なく、多少の穴馬を狙っていくというのが常套手段です。つまり、自分で穴馬を見つけ、それを軸馬にする事が出来るかどうかが勝敗の鍵を握っているという訳です。
穴馬を見つける為のポイントとして覚えておいて欲しいのは…
- 逃げ馬
- 内枠に入った馬
- 騎手
人気がない穴馬は後続の騎手が油断している間に逃げ切る展開になる事がたまにあります。最近は高速馬場の影響もあり、逃げ馬がそのまま残る展開になる事も多いので、逃げ馬で穴の馬はマークしておくのが良いと思います。そういった馬を１番人気にしていくのは良いですね。
内枠と騎手も同様の理由です。内枠は好位置をキープして最後の直線でまくる事が出来る可能性が高いのでオススメ。
強い騎手や絶好調騎手が騎乗している馬も、好リードで馬を先行して進めていくことが考えられますので、その日、その騎手がどれ位勝っているのか、どんな騎乗をしているのかも事前にチェックしておくと、人気がない馬に絶好調の騎手が乗っていると、もしかしたら何かあるかもしれません。
まとめ
１着と２着を着順通りに当てる事で配当を得る事が出来る馬単を当てるコツについて解説してきましたが参考になりましたか？馬単は人気のない券種ではありますが、それでも当てやすさ、高配当のロマンもあるという事で、好きな人は好きでずーっと馬単ばかりの人も多くいるかと思います。
馬連では物足りないけど３連単は当たる気がしない…その中間に位置する馬単はそんな方にオススメです。３連単で連敗続きの人が気分を変える為に馬単を購入してみるというのも良いでしょう。
馬単は単純に人気馬を１着２着にするのではなく、的中した時に少しでも配当が良くなるように調整するのも大切です。オッズとの兼ね合いで、より良い馬を選択するようにして、馬単でも競馬を楽しんでみましょう！
