競馬予想をする時の一つのファクターに過去成績を見ながら行うというものがあります。過去成績とはつまり、馬柱です。これの見方が完璧であったり、過去成績を見るコツをしっかりと抑えておく事で馬の強さを判断する事が出来ます。
この記事では馬柱を使って競馬予想を行なっていく方法について解説していきたいと思います。過去成績をしっかりとチェックする事で馬の強さを見極め、より正確に競馬予想を展開していきましょう。
馬柱とは
過去成績のどこを見ながら予想を組み立てていくのが正解なのかを説明する前に、まずは過去成績を見る上で絶対に欠かすことが出来ない馬柱について説明していきます。
- 馬柱って一体何?
- どうやって見るの?
- どこで見るの?
過去成績をチェックする上で絶対に欠かすことが出来ない馬柱についてまずは説明していきたいと思います。
過去成績をまとめてチェックできる
馬柱とは競走馬の過去の成績をまとめてチェックできるもの。競馬新聞よりもネットで競走馬の情報を入手する事が一般的になってきていますので、ネットや競馬新聞などで馬柱を見た事がある人は多いですよね。
出馬表を見れば必ず馬柱はついてきています。競馬新聞であれば下の項目が馬柱であり、ネットであれば横についている過去の成績などを一覧でチェックできるものが馬柱です。
1番人気になっている馬であれば連勝中であったり、前の大きなレースで好走しているなど、馬柱を見る事でその馬がどれ位の実績を残している馬なのかを知る事ができ、どれ位のスピードでゴールしたのかも知る事が出来ます。
過去成績をチェックする為には馬柱は欠かせない。と言うのが大前提であるかと思います。出馬表をチェックする事で馬柱は必ず表示されるものなので、見た事がないという人はいないと思います。
絶対にチェックすべき項目
馬柱ではギュっとした項目の中に実に多くの結果が紹介されています。競馬新聞では少し分かりにくいかもしれませんが、ネットで出馬表を見ている人であれば、馬柱も見やすくなっていますので分かりやすいと思います。
馬柱で過去成績をチェックする上で絶対に外す事が出来ない項目はこれです。
- 過去の騎乗騎手
- 距離別最高成績
- 前走の着順
- 馬体重の変化
- 上がり3ハロンのタイム
- コース別実績
- 全競争実績
これら全てが馬柱ではまとめてチェックする事が出来ますので、上記の情報を必ずチェックするようにしましょう。最初のうちは特に気にしなければならないのは前走の成績です。前走だけでなくその前、その前と過去にどんどんと遡り、過去の成績がどれ位の着順なのかを必ずチェックするようにしましょう。
上がり3ハロンのタイムは最後の直線でどれ位のスピードで走ったのかという数値です。例え前のレースで負けていたとしても、このタイムは全馬の中でトップという事は十分に考えられます。
展開次第で最後の直線で最も速いタイムを出していても負けるという事は考えられますので、負けたとしても上がり3ハロンのタイムがどれ位だったのかは必ずチェックするようにしましょう。
チェックできる場所
過去成績を調べる上でとても便利で優秀な馬柱。チェックできる場所は限られていますが、特にオススメの場所は以下です。
- JRAの公式サイト
- 競馬新聞
- 競馬予想サイト
JRAが公式で発表しているサイトで出馬表を見る事ができ、過去4走までの成績をチェックする事が出来ます。競馬新聞のように予想屋のマークなどは全くありませんので、単純に公式が出している馬柱を見たいと考えている方はチェックしてみましょう。公式サイトなので他のサイトとは違い、万が一の間違いがないのが特徴です。
馬柱と言えば競馬新聞という位、競馬新聞を今でも愛用している人は多くいます。競馬新聞を使っている人の多くは馬柱が見やすいから使っているという人も多いでしょう。ネットとは違い文字が大きくて見やすいですし、マーカーなどで自分好みにカスタマイズする事も可能です。
更に多くの競馬予想サイトでは出馬表の隣に馬柱を掲載している所が多いです。公式サイトとは違い、予想屋の予想印も同時にチェックする事が出来ますので、馬券のプロがどの馬に注目しているのかを調べることが出来るのも嬉しいですよね。
競馬サイトの最大手サイト「ネット競馬」では、馬柱5と馬柱9を選択する事が可能です。過去9戦まで過去成績を遡ることができますので、かなり幅広く重要な過去成績を調べ、それを予想に反映する事が出来るようになります。
過去成績から馬券予想をする方法
それでは早速ここからは、馬柱を使った過去成績のどこを見て予想を組み立てていくのが良いのかを紹介していきたいと思います。見るべき場所、見るべきポイント、見るべき箇所。その全てを紹介していきたいと思います。
過去成績を見ながら予想を組み立てていきたいと考えている方は、是非参考にしてみて下さいね!
上り調子か下り調子かチェック
まず最初にチェックしてもらいたいのは、その馬が今上り調子なのか下り調子なのかという点です。どれだけ強い馬であっても下り調子中に馬券を買ってはいけません。馬の全盛期は基本的に3歳から4歳と言われていて、早熟な馬は3歳の時に強いですが、3歳の時に勝ちまくっていた馬が古馬になった途端に全く勝てなくなるという事も十分に考えられるのが競馬です。
その馬が今、成長途中にある上り調子の馬なのか、それとも全盛期は終わって過去の栄光だけでオッズが高くなっている下り調子の馬なのか、その判断も過去の成績を見る事で見極める事が出来るようになります。
見るべき点としてはレース展開と着順です。レース展開がその馬の思い通りになっているレースで、それでもレースに負けてしまっている場合は完全に力負けですよね。どれだけ力がある馬でもレース展開次第で負けてしまうことがあり、その場合はその馬が下り調子であるとは判断できませんが、上り調子の馬がレース展開に恵まれた状態で負ける事は考えにくいです。
レース展開をしっかりと見極め、その馬が今上り調子か下り調子かを判断する事が大切です。連勝中の馬であったり、前走で負けてしまってはいるがレース展開に恵まれていない場合、過去成績で上り調子の馬を見極める眼力を身につけましょう。
走破タイムを必ずチェック
初心者の方がよく陥ってしまう罠として考えられるのは、前走が1着だったから強い馬だと思ってしまうというものです。確かに1着になる実力がある馬である事は確かですが、レース展開に恵まれているだけかもしれません。
考えるべきは走破タイムです。例えば過去成績で全く同じ芝2000メートルに出走した馬がいたとします。両方の馬とも1着だと実力は似たようなものであると感じてしまうかもしれませんが、走破タイムを見れば両者の実力は一目瞭然です。
レース展開もありますので走破タイムだけで全てを判断する事はできませんが、特に若い馬の場合は着順よりも走破タイムに注目してみるのが良いと思います。前走は走破タイムが良くても、化け物みたいな注目馬がいたから負けてしまっただけかもしれません。
過去成績の着順だけを見て予想をしてしまっては、走破タイムを全く見ていませんので本来の馬の強さを見抜けていない可能性が非常に高いです。馬の実力を見極めるという意味でも、走破タイムにしっかりと注目しておきましょう。
騎手の乗り変わりがないか
競馬は馬が7で騎手が3と言われている位、勝つかどうかにおいて騎手の実力は非常に重要なファクターになります。過去成績を見る時に過去に騎乗していた騎手をチェックしてみましょう。過去に騎乗していた騎手と今騎乗している騎手が乗り変わっていないかどうかが非常に重要です。
基本的に皆が知っている人気騎手は非常に上手なので、色々な馬からの騎乗依頼がきます。騎手は勝てる可能性が高い馬に騎乗したいと考えるものですから、人気騎手が今までずっと騎乗していた馬が乗り変わりになっている場合、まず考えられる可能性としてはその騎手目線ではあまり良い馬ではないのかなという点です。
単純に都合が合わない場合も当然ありますが、それでも騎手が乗り変わっているかどうかは過去成績を見る上では絶対に欠かすことが出来ない部分です。騎手が変わる事で馬の能力を最大までひき出す事が出来ない可能性もありますし、騎手と馬の相性が合わなくても前走のようないい走りが出来なくなる可能性も十分に考えられます。
騎手と馬はツーカーの関係であり、同じ馬には同じ騎手が常に騎乗していた方が、馬の性格や仕掛けるタイミングなどのポイントを把握している分、有利であると言われています。つまり、乗り変わりは非常に危険な賭けでもあるという事になります。
あれ?今まで騎乗していた騎手と今回は違う…どうして?
過去成績で騎手の乗り変わり状況をチェックしてみて、そのように気付いた時は注目してみましょう。思わぬ良い成績を残す事ができるかもしれませんし、今までいい成績だったのにいきなり駄目な成績になってしまう可能性もあります。過去成績を見る上で騎手の存在も必ず確認しておきましょうね。
まとめ
馬柱を使って過去成績を見ながら競馬予想を展開していく方法を紹介してきましたが参考になりましたか?他にも馬の勝ちパターンを見つけるというものもあり、過去成績を見ていくと競馬の展開も知る事が出来ますので、
- この馬は勝っている時は逃げている
- この馬が勝っている時は内枠に入っている
- この馬が勝っている時は外国人騎手が騎乗している
このような勝ちへの条件なんかも馬柱で過去成績を見ていると見つける事が出来るかもしれません。他にも馬が得意なコースや距離なども調べることが出来ますので、過去成績をチェックする事は競馬予想をしていく上で欠かせないファクターです。
今まで何となく馬柱を見て、何となく強い馬に本命印をうっていたという人も、今後は過去成績を隅々までチェックしてみる事をオススメします。きっと今までとは一味違う予想を展開できるはずです!