3つの血統の特徴を覚えて競馬予想の的中率アップ!

予想 血統 ファクター

競馬のレースには血統による特徴が大きく関わってきます。血統によって得意不利などの適正も出てくるでしょう。
血統についてあまり知識がなく予想のファクターに取り入れない方も多くいますが、血統のついての知識を知り予想に取り入れる事で馬券の的中率が上がるかもしれません。
この記事では血統の基礎知識や競馬予想に使える狙い目を紹介します。

血統とは

予想 血統

競馬における血統とは「ブラッドスポーツ」と呼ばれる程、レース結果に競走馬の血統が大きく関わってくるスポーツです。
競走馬をサラブレッドなどと呼んだりもしますが、その語源はThorough(徹底的な、念入りな)bred(品種)で「徹底的に品種改良された血統」を意味しています。
上記の意味を知るだけでも、競馬予想に血統が欠かせないファクターなのは分かるかと思います。
血統で競走馬の実力が決まるわけではありませんが、得意なコースや脚質などを客観的に把握する事ができ、競馬予想に非常に役立つのです。

血統の重要性

血統は競馬のレースでより速い馬を生産するためにはどうすれば良いのかを突き詰めていった結果が血統です。
競走馬だけでなく生き物は親の特徴をその子どもたちに引き継いでいくものです。
その、生物の血統に目を付けたかつての馬主たちが「高い競争能力を持つ父と母の能力をかけ合わせて、さらに競争能力の高いサラブレッドを作ろう」と考え、競争能力の高いサラブレット同士を配合して子どもを作ってきたのが始まりです。
また、競走馬の能力は父母の実績だけでは決まりません。
過去には、現役時代に全く活躍できずに、出走すらできなかった牝馬が後にG1馬を輩出した事例もあります。
そこで、かつての先人たちは、父母の強さだけに注目するのではなく複雑な血統理論を考えてきたのです。

生産者は、三世代以上に渡る先祖の血やその組み合わせを評価するために、

・父方の家系を重視する「サイアーライン」
・父母の血の相性を見る「ニックス」
・近親交配の影響の強さを表す「血量」

などの考え方を生み出し、それらを考慮しながら血統の組み合わせを行うようになりました。
生産者だけでなく、競馬ファンも血統を学ぶことによって血統から適正が分かったりと、競馬予想の役に立つファクターとなるります。

血統の基礎知識

予想 血統

競馬予想には血統が大事という事が分かったとして、血統を学ばうとしても「言葉が分からない」という事があるかもしれません。
そこで、こちらでは血統に関する知識や用語を解説していきます。

牡馬

種牡馬(しゅぼば)とは繁殖用の牡馬(オス)で、サイアーと呼ばれることもあります。
仔馬の能力に影響を色濃く残すのがこの種牡馬で、父の現役時代の特徴を引き継ぐ仔馬もよく見られます。そのため、現役時代に成績を残してきた競走馬でない限り、種牡馬になることはあまりありません。
例えば日本でいうと、ディープインパクトが代表的な牡馬として知られています。

繁殖牝馬

繁殖牝馬は繁殖用の牝馬、肌馬と呼ばれることもあります。
種牡馬は1年に何頭も種付けを行いますが、繁殖牝馬は1年に1頭しか仔馬を産めないので、現役時代の成績は関係なく繁殖を行います。
優秀な成績を残してきた繁殖牝馬には、優秀な種牡馬が交配される事が多く、さらなるサラブレッドが誕生していくのです。

母父

母父とは繁殖牝馬の父親の事で、いわばおじいちゃんの事です。別称ブルードメア・サイアーとも呼ばれることもあります。
子どもには種牡馬の能力を引き続くことが多いですが、中には隔世遺伝の様に母父の影響がでることもあるのです。

インブリード

インブリードは父系と母系に同じ祖先がいる近親交配のことです。クロスと呼ばれることもあり、祖先の馬の特徴が出やすくなっています。

アウトブリード

アウトブリードはインブリードとは逆で、同じ祖先が居いない異種交配のことです。近親交配ではないため、健康で丈夫な子ども生まれやすいと言われています。

主要の4つの血統を解説!

血統は競馬予想に非常に重要なファクターで「府中に強いトニービン産駒」といった言葉の様に血統によって適正コースなどが異なってきます。そのため、出馬表に記載されいる父や母の情報を分析する事ができれば、それだけで競馬予想の精度を高めていけるかもしれません。
しかし、どの血統がどの様な特徴があるのかを知らない方が多いのが現状です。そこで、血統の基礎的な用語を解説しましたので、次は主要4つの系統を解説していきます。
それぞれに特徴があるので簡単に覚えていきましょう。

サンデーサイレンス系

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競馬ファンであれば「サンデーサイレンス」という名前をほとんどの方は聞いたことがあるかもしれません。1995年から13年連続でリーディングサイアーを獲得し、現在の日本の競馬の主流になっている系統です。
一番の特徴として「芝が得意でダートが苦手」という点があり、軽い馬場で瞬発力やスピードをいかして他馬を抜き去っていくタイプでした。
また、サンデーサイレンス系は気性が荒いというマイナス面も持っています。
主な産駒としてはディープインパクト、ステイゴールド、マンハッタンカフェ、ハーツクライ、スペシャルウィークなどがおり、サンデーサイレンス系の良い面を見事に受け継いだ”ディープインパクト”を筆頭に各馬の産駒も活躍しています。
最近の競馬界で多いディープインパクト産駒はスピードと瞬発力に優れており、中距離でも通用するスタミナを持っています。
また、サンデーサイレンス系が苦手としていた重い芝でも、ハーツクライ産駒はダートも芝も能力を発揮できると言われています。

ノーザンダンサー系

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ノーザンダンサーは1960年代にヨーロッパで生まれた競走馬です。現役時代も素晴らしい成績を残してきましたが、種牡馬になってからはさらに名を知らしめていきました。
その頃には「ノーザンダンサーの血の一滴は、ワンカラットのダイヤより価値がある」とまで言われたこともあるのです。
ノーザンダンサー系の一番の特徴はスタミナとパワーが群を抜いて優れているところです。
パワーがあるので、ダートや悪天候の馬場不良であっても強く、短距離から中距離で活躍している競走馬を多く見ます。しかし、スタミナがあるとはいっても長距離は苦手の様で2000m以下のレースで実力を発揮できると思っていてください。
主な産駒といえばメジロライアンやマルゼンスキー、フサイチコンコルドなどがいます。
最近の競馬で言えばダート戦で圧倒的な力を見せつけていた「クロフネ」もノーザンダンサー系の競走馬でした。

ミスタープロスペクター系

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ミスタープロスペクター系アメリカで生まれた血統です。
現役時代の競争成績は、あまり良いものではありませんでしたが、種牡馬になってからは評判が高く、現在のアメリカ競馬の血統の主流となっています。
ミスタープロスペクター系の特徴は桁違いの圧倒的なパワーを持つ馬が多いため、ダートで活躍している馬が多い印象があります。しかし、パワーがあるものの、瞬発力やスピード面では劣ってしまう部分があり、日本の芝でのレースになると負けてしまうことがあります。
ミスタープロスペクター系で有名な競走馬は日本ダービーで勝利したキングカメハメハではないでしょうか?
他にもアドマイヤムーン、サウスヴィグラスなどおり、パワーの強い競走馬を数多く輩出していきました。
また、ミスタープロスペクター系の祖父に当たるのがネイティブダンサー系統で、こちらもダートに強いイメージがあるかもしれませんが、エルコンドルパサーやオグリキャップなど芝でも活躍を見せた馬がいます。

ナスルーラ系

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ナスルーラ系は1950年代からヨーロッパやアメリカで活躍してきた馬で、世界で最も繁栄していた系統の1つと言われています。そのため、系統とは言っても広くなりすぎて特徴を絞り込むのは難しいかもしれません。
しかし、ナスルーラ系の本来の特徴は高いスピード能力をもっていると覚えてください。
最近の競馬では、ナスルーラ系の競走馬を見る機会があまり多くはありませが、ナスルーラ系の代表的な競走馬はトニービン、サクラバクシンオー、タマモクロス、ショウナンカンプ、ジャングルポケットなどが挙げられます。
これらの馬を見ていくと、ダートや中距離のレースが苦手な馬が多く目立ちます。
逆に短距離で活躍する馬が多いため、ナスルーラ系を狙うのであれば短距離を狙うことをおすすめします。

系統ごとの狙い目を解説

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ここまで、血統にはどのような系統があるのか解説しました。
しかし、「結局狙い方が分からない」という方も少なくないでしょう。
そこで、こちらでは各系統の狙い目を簡単に紹介します。

サンデーサイレンス系

サンデーサイレンス系にはスピード型の産駒が多くいます。
芝が得意でダートを苦手としていて東京・京都競馬場に強く、中山・阪神などの急坂を苦手としている事を覚えておきましょう。

ノーザンダンサー系

ノーザンダンサー系のクロフネ産駒であれば札幌・函館競馬場に出走した時を狙いましょう。ここで出走している際に不人気であれば万馬券を狙うチャンスなので抑えておきたいところです。

ナスルーラ系

苦手なコースで連敗が続いてしまい、人気が下がってしまった後のレースが高配当を獲得できるチャンスがおすすめです。「ダートで連敗後に芝レース出走」「2000m以下で負けていたが2200m以上に出走」などのように、連敗後に得意なコースに出る場合には積極的に狙っていきましょう。

まとめ

この記事では競馬予想に重要な血統について解説しました。
血統は競走馬の適正を知る上でも非常に重要な要素で、昔から最重視されてきました。
いきなり全ての血統を覚えるのは難しいかもしれませんが、ぜひ皆さんもこの記事を読んだ機会に血統についての知識を得て、血統を予想のファクターとして取り入れ見てください。