馬券の買い方で非常に重要なファクターとなっている騎手。一般的には騎手の力が3で馬の力が7と言われている位、レースに勝つかどうかに置いて騎手の力は非常に重要な要素となっています。
要するに、めちゃくちゃ強い馬であっても、鞍上の騎手の力が微妙だった場合、その競馬で馬は勝つ事が出来ません。道中の位置取りや仕掛けるタイミング、馬の力を最大限に引き出す為には騎手の力が必要不可欠なのです。
この記事では、競馬予想を騎手で決める為の考え方について紹介していきたいと思います。今まで騎手で競馬予想を決めた事がないという方は、騎手を予想ファクターにすべき考え方をマスターしておきましょう。
勝てる騎手を見つける為の方法を紹介
競馬において騎手は切っても切り離せない関係にあります。騎手を中心に競馬予想を組み立てていくには、騎手の調子や力、勝てる騎手を見つける事が非常に重要です。
ここではレースで勝てる騎手を見つける方法について紹介していきたいと思います。騎手を中心に競馬予想を組み立てていこうと考えている方は、是非参考にしてみて下さいね。
絶好調騎手を選ぶ
競馬は同一会場で1日12レース開催されます。ルメール騎手、武豊騎手など、有名な騎手は全てのレースに騎乗する事が多いので最大で1日12レースに騎乗するという事になります。
有名騎手は強い馬に騎乗する事が多いので、勝つ確率も高くなりますし、調子が良い騎手は1日で何勝もします。騎手で馬券を買う時は調子の良い騎手が乗っている馬に賭けるというのがオススメ。
例えば、有名なルメール騎手は1日8勝というJRA記録を今まで2回達成しています。
2019年8月4日の札幌でのレースでは1、2、4、6、7、9、11、12Rを制して8勝。9連続の連対も達成しています。ちなみに1日8勝は2002年12月7日に武豊騎手が阪神で達成し、ルメール騎手は2016年11月6日に東京で達成しています。
このように調子が良い時は連続で勝つ騎手が多く、要するにのりにのっている状態であるという事が言えます。ちなみに武豊騎手も1回調子が良くなると止まらなくなるタイプで、2日間の土日だけで10勝したという記録も残しています。
最近では短期免許で来日中の世界的騎手であるマーフィーが1日6勝を中山競馬で達成しています。3,4,6,8,10,11Rで勝利するという固め勝ちを達成しているという所を見ると、やはり調子が良い騎手にのって予想を展開していくというのは、かなりオススメの馬券購入方法であるという事が言えます。
G1は外国人騎手を狙う
競馬と言えばG1です。他のレースとは歴史も注目度も段違いで高く、勝利する事で騎手としての名声を獲得する事が出来ますし、騎手としてのランクを何段階も上げてくれます。騎手買いをする人におすすめの手法としては、G1は外国人を狙え!です。
なぜ外国人がG1で強いのかというと、モチベーションが全く違うとうのが一番の要因です。
日本のG1は世界的に見ても賞金額が高いです。短期免許を取得して世界的に有名な騎手が日本にきている理由は、賞金の高いG1で勝つ為です。つまり、全くもってやる気が違う訳ですね。
当然、世界的に有名な騎手なので強い馬に騎乗する事が出来る可能性が高く、競走馬陣営も世界的名手に騎乗してもらって、G1を勝ちたいと考えている訳ですから、普通のG1に比べてやる気や仕上げも完璧にしてくる可能性が高いんです。
実際に最近の競馬は外国人騎手がとにかく強く、2019年のG1も外国人騎手が多く勝利を獲得しています。
ルメール:5勝
デムーロ:2勝
D.レーン:3勝
O.マーフィー:1勝
R.ムーア:1勝
このように数少ないG1でこれだけの外国人騎手が勝利している訳ですね。ルメールとデムーロは外国人騎手ではありますが、日本で活躍し続けている騎手ですが、他の騎手は短期免許を取得して来日している騎手です。常に騎乗している訳ではないにも関わらず、獲得した短期免許でこれだけのG1勝利を収めているんです。
日本人騎手の不調をあえぐ声もありますが、最近のトレンドは外国人騎手にある事は間違いありません。G1シーズンになると、世界各国で戦っている外国人騎手が短期免許を獲得して来日します。外国人騎手の騎乗は目が離せませんよ!
長距離レースは騎手の腕が如実に出る
馬の力が7で騎手の力が3であると上記で紹介してきましたが、このパワーバランスがもっと騎手の方に触れるのが長距離レース。長距離レースは馬の力よりも騎手の力が勝敗に大きな影響を与えるケースが多いので、長距離の場合は騎手買いをしてみるのが良いと思います。
2400メートル以上の長距離レースの場合、最も大切なのはレース中のペース配分です。ペースが狂えばどれだけ強い馬であってもスタミナが切れてしまい、最後の直線で力を発揮する事ができずに負けてしまいます。ペースを作るのが上手な騎手は体内時計がしっかりしている場合が多く、どれだけペースが速い展開になってしまっても焦らずに自分のペースで馬を走らせることが出来ます。
特に長距離で強いとされているのがルメール騎手と武豊騎手。この2人は長距離で特に力を発揮する事が出来るとされていて、道中の位置取りから仕掛けのタイミングまで、長距離であればある程に高い勝率を残しています。
ルメール騎手が好調でその日の最終レースで長距離G1がある場合は特に注目です。長距離は騎手の手腕が大きくレースに影響を与えるので、騎手買いをするタイミングとしてはバッチリです。
減量制度に注目
斤量が1キロ違えば1馬身違うと言われている競馬において、騎手が背負う負担重量がどれ位なのかはとても重要な予想ファクターになります。ここで注目してほしいのが、見習い騎手の減量制度。
見習いジョッキーはベテランジョッキーに比べると技術は未熟ですが負担重量を軽くする事で、同一条件のレースを面白い展開にする事が出来るというものです。この減量制度がある事で、新人騎手がベテラン騎手に番狂わせを行う事が出来る可能性が飛躍的に上昇するという事になりますね。
ちなみに何キロまで減らす事が出来るのかは騎手の勝利数に応じて異なっていきます。
- 勝利数30回未満⇒-3キロ
- 勝利数31回~50回⇒-2キロ
- 勝利数51回~100回⇒-1キロ
このように何回勝ったかという成績で減らせる減量が変わっていき、上記条件に当てはまる見習い騎手であれば誰もが適用されます。
斤量が1キロ違えば1馬身差変わるという位、競馬において負担重量は非常に重要になってきますので、ただ騎手の力だけを見るのではなく背負っている重量がどれ位なのかをチェックする事も非常に重要なファクターになっていきます。
騎手の得意な条件を見つける
騎手は人間です。得意なコース、得意な馬、得意なレースなどが必ず存在しています。騎手の得意な条件、不得意な条件を予め知っておく事で、それが重要な予想のファクターになる事が多くあり、これも騎手予想をしていく上では欠かすことが出来ません。
例えばルメール騎手を例にとって考えてみましょう。
高齢馬の好走率が極端に低いというデータが残っています。若い馬では良い走りを見せるものの、高齢馬になると極端に成績を落とします。1200mの長さのレースではあまり良い走りをしていないというデータも残っています。
このように、現在3年連続リーディング騎手であるルメール騎手であっても、苦手なコースは条件はあるのです。ルメール買いという言葉がある位、ルメール騎手への信頼度はかなり高いのは事実ですけども、苦手な条件はあるという事をしっかりと覚えておきましょう。
ルメール騎手と同様に、現役でありながら既に伝説的な騎手となっている武豊騎手にも得意不得意はあります。一般的に良く言われている事と言えば…
武豊騎手は馬の気分を損ねずに気分よく騎乗する事に長けている反面、馬を動かして自分のペースでレースを進めていく事は苦手としています。レースの流れを揺さぶるような勝負騎乗をしない事で知られています。
つまり、ある程度ポジショニングに融通を利かせる事ができ、器用に立ち回ることが出来る馬に武豊騎手が騎乗すると相当強い働きを見せる事が出来ますが、その反面、自分自身で道をこじ開けて自分で流れを作らないと走らない馬への騎乗は向いていません。
つまり、気性が激しい馬、個性があり過ぎる馬、気分屋の馬へ武豊騎手が騎乗すると、あまり良い相性とは言えませんので良い結果を出す事は難しいという訳です。
このように日本で有名な騎手であっても得意不得意があり、右回りが好きとか左回りが好きとかもあり、ダートで強い、芝で強い、短距離で強いや長距離で強いなどもあります。
もちろん、その年に騎乗した馬の性質により変化はありますので何とも言えない場面もありますが、騎手のそういった特徴をしっかりと抑えておき、得意な条件が揃っている場合は注目してみるのが良いと思います。騎手がいい騎乗をすれば馬は応えます。いいレースをする為に、得意な条件が揃っている騎手を見つけましょう。
まとめ
勝つ騎手を見つける為の5つの方法を紹介してきましたが参考になりましたでしょうか?競馬を騎手で買う人も多く、ジョッキーで勝つ馬を見極めている人も数多くいます。どれだけ良い騎乗をしても勝てない場面は多いですが、100%騎手のお陰でレースに勝つ事が出来るのも競馬です。騎手の力は必要不可欠なので、勝てる騎手を見つける馬券選びも絶対に欠かすことが出来ません。
今まで予想をしていく中で騎手の事は一切気にせずに、競走馬のデータだけを集めていたという方はこれからは騎手のデータも収集してみてはいかがでしょうか。きっと今までとは違う予想ファクターを見つける事ができ、新しい扉を開くことが出来るかもしれませんよ!