競馬予想誌における厩舎コメントの信憑性で解る3つの要素を説明

予想 厩舎コメント ファクター

みなさんは、競馬新聞を見て予想する事はありますか?
近年では、ネットが進化してスマホなどで競馬予想サイトを見たり、アプリを使う人は多いと思いますが、新聞などには吹き出しコメントに、厩舎コメントという項目が存在します。
このコメントを参考に予想することを重要視されている方は結構いらっしゃるかと思うのですが、コメントが強気なのにも関わらずレースで惨敗し、レース後の談話で「実際は・・」と当初と真逆の言葉になってしまうこと言うことが多々あります。
なぜこのようなことになってしまうのでしょうか。
今回は厩舎コメントについて、ご説明します。

厩舎コメントと内容について

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今回はスポーツ新聞や競馬新聞のコメント欄で、厩舎陣営や調教師らは、新聞のコメントで真実を語るのか?スポーツ新聞に載っている関係者のコメントについて説明したいと思います。
単刀直入に言いますが、調教師や騎手など競走馬の関係者は、決して新聞記者などに真実を言う事はありません。
新聞を見ると調教師や調教助手、または厩務員さんなんかのコメントが短く載っていたりするのを見た事があると思います。馬券の検討を行う上で、一般の競馬ファンが知らない状態面を知る為には非常に有効な情報です。
しかし、レース後改めてコメントを読み返してみると、ちょっと話が違うんじゃないか?と思うケースも決して少なくはありません。
要するに、断定できる内容は厩舎コメントになにも存在しないという事です。
その全て鵜呑みにはしていけない要素を3つ紹介します。

要素① 厩舎コメントはマイナス要素を公開しない

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ポジティブな材料、つまりプラス要素であればある程度話すと思います。しかしネガティブな材料、つまり陣営にとってマイナスな材料は「レース後」でなければ話しません。
これは、新聞の販売元に関係しています。結論を言うと、陣営も競馬新聞を読むわけで、勝負の前に自ら弱点をさらす馬鹿はいないからです。
それに競馬関係者の富の源泉は全て競馬ファンの支払った「馬券購入代金」ですが、競馬のレースの源泉は競走馬です。そして、競走馬には所有者、つまり馬主がいます。
馬主は安くない料金を支払って馬を買い、安くは無い料金を支払って厩舎に馬を預けます。そして、愛馬がレースで出走するのを誰よりも楽しみにしているわけです。自腹を切って、リスクを負って、調教師に全てを託すわけです。
その全てを託した調教師が、レース前マスコミに「いやぁー、実は今回仕上げが失敗しましてあはは、今回は無理でしょう」とは言えません。
そんな事を公表したら、馬主との友好な関係を保てません。

要素② 厩舎コメントは何に対して述べているのか?

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上記のように真実を述べないとしたら、厩舎コメントなんて必要無いと考えますよね。
多くの場合、厩舎コメントはその馬の調子について述べています。また、厩務員や調教師自身が感じている自信度について述べていることも多いですね。
ただ、裏を返せば、「厩舎スタッフがいかに出走馬の世話を順調にこなしてきたか?」を述べているに過ぎないのです。
競馬において、調子は重要なファクターの一つだと言われていますが、私はそうは考えていません。走るという行為は、馬にとっては非常に当たり前の行為です。
前にも言いましたが、馬というのは肉食動物から逃げることで生き延びてきたDNAを持っている動物です。調子の有無によって走る能力が失われるなら、その馬のDNAは後世に残すことができずに淘汰されていったことでしょう。
わかりやすく説明するなら人間です。例えば野球というプロスポーツの中で言うと、投げる、打つ、守る、走るといった、様々な基本的行為がありますが、走るという行為が最もミスの少ない行為と言われていますね。
盗塁、タッチアップ、ヒットエンドランなど走るという行為を用いた作戦が多いのは、走るという行為が他の行為と比較してミスする確率が低いから成り立つのです。
これは、本能で出来る部分だからです。

要素③ 厩舎スタッフ側になって考える

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もし自分が、その馬の厩舎スタッフだとします。
管理する馬について出走前に調子悪いと言ってしまったとしましょう。
それって、「私たちは馬の管理が下手です」と言っているのと同じではないでしょうか。
プロスポーツや格闘技に関しても同じことが言えてますよね。
試合前に、多分負けますなんて絶対言わないでしょう。
これが、勝負に挑む前の多くの人々が抱く感情であり、皆が思う常識です。
同じレースに出走する相手馬がどのような調整をしてきて、どのような能力を持っているか、コメントを取材したタイミングでは相手が決まってないことも多いですし、そもそも相手馬の細かいところまでは把握できるはずがありません。
このような理由から、厩舎コメントというのは、相手馬との比較では無く、「ここまでやってきた成果を出せる」といった気持ちがコメントにも表れやすいのです。
それは、ほかのスポーツと同じように競馬ファンに対する礼儀なのかもしれませんし、八百長ととらえられないために、全力で戦う姿勢を見せなければならないのかもしれません。
また、特に厩務員のような直接馬の世話をしている人々にとっては、管理馬はかわいくて仕方がありませんよね。
厩舎コメントが、このようにひいきな目で見てのコメントだということを、競馬ファンは肝に銘じて読むべきですし、冷静に受け止めるべきです。
前走は不利があったから仕方がない、今回は不利さえなければ戦える。
などの精神論や気持ちの要素が多く入っているので、競馬の勝つ勝たないという根拠にはなっていないと考えられます。

厩舎コメントの利用の仕方を考える

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上記では、厩舎コメントは信用してはいけない。感情論が多く含まれていると説明しましたが、全ての厩舎コメントを全く信じてはいけないか、というと難しい部分があります。
そこは、冷静な目を持っている人の判断を参考にしていきます。
冷静な目を持っている人は、例えば競馬新聞の記者です。
競馬新聞の記者は、他の馬との比較で見る目を持っているからです。
例えば競馬新聞の予想を参考にしてください。いわば本誌予想というのは競馬新聞の顔です。
到底人気馬になりそうにない馬に対して、◎を打っています。厩舎コメントも◎と自信ありの記事だとします。
この場合は、競馬新聞記者としても◎を打ちたくなるような何らかの根拠がある可能性があります。
また競馬新聞記者は(当然ですが)競馬新聞を発行する会社に所属しています。
最近は競馬新聞を発行する会社も増え、ネットでの無料サービスや無料予想も含めるとより競争の激しい状況になってきているのは間違いありません。
その会社の存続を担い、利益を確保するために、競馬新聞の顔である本誌予想の的中率や回収率は各社重要視する部分です。
ドラッカーじゃないですが、事業というのは、顧客の期待に応えてこそ存続が可能です。
競馬新聞の読者も色々な性格の人がいるため、競馬新聞の予想家もさまざまな期待に応えるために穴党予想家やコラムニストを用意してバラエティに富んだ予想を提供しています。これも、読者の期待に応える一つの答えですね。

要するに、人気馬とどの情報誌も推奨している馬に対して、良いというのは参考にできませんが、予想外の馬を良いとコメントするのは、少し気にしても良いという事です。
人気がないのに、良いと考えるのは非常に興味深い部分もありますし、なぜこの馬をピックアップしたのかの理由を探すと良い結果を生む可能性もあります。

人間は都合の良いように解釈してしまう

厩舎コメントを見て、一番注意する部分は、良い方へ想像してしまう人間の癖になります。
競馬ファンの判断を狂わせるのは固定観念や先入観です。
先にある程度買い目のめぼしをつけた後にコメントを読んでも、絶対に参考になりません。自分が買おうとしている馬のコメントを見ても、勝手に良い方に解釈するからです。
競馬はそもそもギャンブルですし、どんだけ厩舎コメントが良くても、結果はわかりません。コメントが良いから、その馬が1着になるなんて事は、絶対にありませんし、最後に予想をして馬券を購入するのは、自分です。
固定概念や先入観を無くして、冷静に読み流すのがよいでしょう。

まとめ

今回は、厩舎コメントについて、真実はあるのか?という観点で説明させて頂きました。
厩舎コメントの良し悪しを判断するときには、それが主観的・希望的なコメントなのか、それとも客観的事実に基づいたコメントなのか?それを鵜呑みにしてしまう前にちょっと考えてみる事で信憑性が判断できます。
同じコメントを読んでも、読み手の判断しだいで、どのような解釈にも出来てしまいがちです。 せっかくの記者さんの取材の成果ですから、自分勝手な解釈をして無駄にする事は避けたいですね。
では馬券を当てるために、どのようなコメントなら買いなのか、それは「隠れた自信が伺えるコメント」の場合です。基本的に調教師などが新聞の取材でコメントを出す時には、自分の馬の能力や状態が芳しく無かったとしても、それを正直に答える事は稀です。
どの厩舎も正直に本当の狙いを伝えている新聞は少ないですし、わざわざライバル陣営にばれてしまうような戦略をレース前の談話で言うことは稀で例え記者やトラックマンなどに話しましてもオフレコ扱いや新聞に反映することはほぼないように感じます。
結果的に、どんな情報でも競馬に関しては絶対はありません。
あらゆる状況で予想は変わって来ますし、走るは機械ではなく動物です。
今回、上記で説明した事を踏まえると、個人的にはコメントを決め手に馬を選択することはなくあくまで参考程度に留めています。
やはり過去のパフォーマンスから能力を推察し、陣営の意図を読み取ることや自身の目でしっかり当日に状態を確認する方法が一番有効であると思います。

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