川崎競馬場と言えば、川崎市にある地方競馬場の事であり、株式会社よみうりランドが所有者である事でも知られています。浦和競馬場、船橋競馬場、大井競馬場と共に、南関東公営競馬を構成していて、毎年1月に川崎競馬場開催される川崎記念は多くの競馬ファンが注目するレースです。
- 川崎競馬場のコースの特徴は?
- 川崎競馬場で勝つ為のコツは?
今の時代、地方競馬はネットで簡単に視聴と馬券購入が出来るようになっていますので、現地に見に行かずとも気軽に楽しめるようになりました。
この記事では、川崎競馬場で勝つ為のコツを伝授していきたいと思います。川崎競馬場の特徴やコースの個性から見る、勝ちやすい馬の特徴や脚質などを覚えておき、レース予想に活かしていきましょう!
川崎競馬場を完全攻略!距離別で見る勝つ為のコツを紹介
出典元:http://www.keiba.go.jp/guide/08/course.html
川崎競馬場は1周距離1200メートルで直線距離は400メートル(ゴールまでは300メートル)となっていて、幅員25メートルの平坦な競馬場です。地方競馬の中でも小さな競馬場ではありますが、タイトなカーブが存在するという大きな特徴があります。
- 900メートル
- 1400メートル
- 1500メートル
- 1600メートル
- 2000メートル
- 2100メートル
川崎競馬場で開催されるレースの距離に合わせて、勝つ為の考え方を距離毎に以下の項目で紹介していきます。ちなみに川崎競馬場で最も盛り上がる川崎記念の長さは2100メートルとなっています。
コース全体の規模は大きくないものの、タイトなカーブがある事で器用さ求められる川崎競馬場。距離毎の当てる為のコツについて以下で解説していきます。
900メートル
向正面2角側スタートで最初の直線距離は400メートルとたっぷり保たれているのが900メートルの距離です。外枠が完全に不利であるとは断言できませんが、内枠が完全有利な事は確定しています。3から4角は約200メートルの距離でかなり短く、入り口でスピードは落ちるもののカーブの距離が短いので一息つく間もなくすぐに直線です。
最初の直線は400メートルで最後の直線は300メートル。外枠から大きく入ってきた馬がバテてしまうケースが多いので、内枠に入った逃げと先行馬が有利にレースを運べます。
好意で狙える事が出来る馬であるとか、内枠に入っている逃げ馬などがオススメ。ハイペースな展開になっても前残りになるケースが多いので、内枠で狙い馬を絞るのが川崎競馬場900メートルのおすすめの買い方です。
1400メートル、1500メートル、1600メートル
実は川崎競馬場で最も多く施行されている長さがこの1400メートルです。正面スタンド前4角側からスタートするもので、最初の直線距離はたっぷり300メートル。キツ目のカーブが200メートルで、向正面直線が400メートル、南関東最強の3角200メートルへと入っていくコースです。
最後の直線も300メートルありますので、やはり1400メートルも内枠有利です。内枠に入って良いスタートを切れなければスムーズに先行する事ができず、カーブでも大回りでロスしてしまいます。大外枠に入った馬に関しては切りで、実績がない馬でも内枠に入った場合は要チェックです。
このコースも先行と逃げが圧倒的に有利で、キツいカーブをいかにして力を残しながら周る事が出来るかが鍵を握ります。
1500メートルと1600メートルに関しても1400メートルと考え方は同じです。本質的にはロスなく周る事が出来る内枠が完全に有利で、キツいカーブを内枠でスムーズに走る事が出来た馬が、最後の直線でも力を温存する事が出来ますので、有利なレース展開に持っていく事が出来ると思います。
2000メートル、2100メートル
川崎記念・エンプレス杯・関東オークスなど、川崎競馬場を代表する大きなレースが開催されるのは2100メートルです。向正面2角側スタートとなっていて、最初の直線は400メートルからスタート。2000メートル戦から100メートル後に下がってスタートするという形になります。
距離が長い分、枠の差は短い距離に比べれば比較的ないとは言え、やはりこちらも内枠が有利です。
しかし2000メートル以上になると、枠よりも脚質の方が重要になってくるケースが多くなり、先行馬と逃げ馬が圧倒的に勝ちやすい傾向にあります。最初に抜け出し、良い位置でカーブを周る事が出来るかどうかが勝つ為の鍵であると言えます。
スタミナはもちろん重要ですが、それよりもカーブをスムーズに周る事が出来るかどうかの器用さが求められます。短い距離のレースは実績のない馬であっても内枠に入れば買い目になりましたが、2000メートル以上の場合は、実績や勢いのある馬をシンプルに狙うのがオススメ。強い馬が順当に買つというイメージです。
川崎競馬で勝つ為に覚えておく事
さて、ここからは距離別に見る買い目のコツだけではなく、それ以外の川崎競馬で勝つ為のコツについて紹介していきたいと思います。川崎競馬で勝つ為に覚えておくと便利なものばかりなので、皆さん是非参考にしてみて下さいね!
内枠馬が圧倒的に有利
距離別でも何度も内枠が有利であると説明してきましたが、川崎競馬場は圧倒的に内枠が有利です。その理由は、川崎競馬場のカーブが他の地方競馬場よりもコーナーが短く、急だからです。川崎競馬場で初心者の方がまず抑えておきたいポイントは内枠の馬が馬券に絡む購入方法を考える、というものです。
川崎競馬場では内枠の馬がとにかく良く馬券に絡む事で知られています。裏を返せば外枠の馬が掲示板に入ってくる時にそのレースは荒れて、高いオッズがつく事が多いという事になります。
当然他の競馬場でも内枠は有利に働くケースが多いです。それもそのはずで、外枠の馬はカーブで外を周り、内枠の馬はカーブで内を周れますから、走行距離の違いでまず間違いなく内枠は有利なのですが、川崎競馬の場合はそれが顕著だという事です。
先ほども言ったように川崎競馬の場合はコーナーがきついので、内の馬と比べて外の馬は速く走らなければカーブを周れません。早く走るという事は外に膨らみやすくなるという事にもなりますので、更に大きなロスが発生する可能性があります。
外の馬とは違い、内の馬は悠々自適に自分のペースでカーブを周れますので、外と内ではかなりのロスの違いが出るという訳です。
特に短い距離のレースの場合は、大外の馬は外しても良いといえます。変わりに内に入った馬に関しては、あまり実績がない馬であっても狙い馬にしておく事をオススメします。思わぬ伏兵として、内枠の馬が上位入線するケースは、川崎競馬であれば多いので、内枠に入ったというだけで期待が持てるといえるでしょう。
地元ジョッキーを買う
もう一つの攻略ポイントは、川崎競馬の地元騎手を中心に馬券を購入していくというものです。毎年、川崎競馬のリーディングはトップ10のうち、半分以上が川崎競馬が地元の騎手になっています。上記でも説明したように、他の競馬場とはコースの角度がきつめであったり、短いという特徴を持っていますので、地元の乗りなれている騎手がやっぱり強いんですね。
通常は1400メートルや1600メートルの競争が多いのですが、その場合はコーナーを4回通過する事になります。その全てで外に膨らんでしまったらそれだけで大きなロスになってしまい、外枠の馬であればまず間違いなく勝つ事が出来ませんし、内枠のいい位置で走っている馬であってもコーナーの調整をミスして外に膨らめばおおきなロスになり、良い枠に入っても勝ちきれないという展開になりかねません。
川崎競馬場は特に地元ジョッキーが強く、有力馬は川崎コースが得意な地元ジョッキーに依頼するケースが多いので、更に勝ちやすくなります。内枠で有力馬に地元ジョッキーが騎乗している場合は鉄板だといえるでしょう。
川崎競馬の中で特に注目してもらいたいのが森泰斗騎手です。2012年5月20日第2回東京競馬10日目第11競走優駿牝馬でチェリーメドゥーサに騎乗し、中央競馬のG1も獲得した事がある名ジョッキーで、2014年は246勝をあげて南関東リーディングジョッキーに輝いた経歴を持ちます。
更にそこから勢いは衰えることなく、2016年は勝利数が初めて300を上回り最終的には309勝で、2015年に引き続き地方競馬全国リーディングジョッキーに輝きました。
地方通算成績は19568戦2477勝・2着2339回・3着2159回・勝率12.7%・連対率24.6%(2019年2月18日現在)となっていて、地方競馬では敵なしの素晴らしい名ジョッキーであり、もちろん川崎競馬での騎乗はお手の物。難しいコースだからこそそのコースに慣れている騎手は注目しなければなりませんが、特に川崎競馬初心者の方は森泰斗騎手が騎乗する馬に注目してみると良いかもしれません。
まとめ
川崎市にある川崎競馬場の距離毎の特徴や勝つ為のコツについて紹介してきましたが参考になりましたか?南関東の地方競馬場の中でも小ぶりで知られている競馬場ではありますが、その分、カーブがきつく、難しいコースになっていますので、スリリングな展開になる事が多く、最後まで目が離せないもつれたレースが多くなります。
前残りが多く、先行と逃げが非常に有利。内枠が圧倒的に勝ちやすく、地元ジョッキーで慣れている人が騎乗していると更に勝ちやすくなります。
初心者の方で川崎競馬場で馬券を買ったことがないという方でも、上記の点を抑えておくだけで圧倒的に勝ちやすくなるかと思います。内枠有利、地元ジョッキー、距離毎の特徴。馬の実力や実績だけでなく、脚質やコースなどを加味し、適切な馬券を買っていくことで勝率を大きく上昇する事が出来ると思いますよ!